2025/04/10
ラヴァ・アカデミー用語集:地質学と火山学のキーワード
ラヴァショーが贈るラヴァ・アカデミーへようこそ!アイスランドの火山について読んだり、世界が注目する溶岩ショーに参加したことがある方なら、“マグマ”や“カルデラ”、“プレート”といった言葉を耳にしたことがあるかもしれません。でも、それぞれが何を意味するのか、ご存知ですか??
この用語集では、地質学や火山学の重要な用語をわかりやすく解説しています。火山や火山活動の背後にある魅力的な科学の世界を、より身近に感じてもらえる内容です。
火山学と地質学の用語集
1. ラヴァ (溶岩)
火山から噴き出して地表を流れるドロドロに溶けた岩石のこと。非常に高温で、私たちのショーでは約1,100℃に達する。ラヴァが冷えて固まると、かたい岩になる。
2. マグマ
地表の下に蓄えられている溶けた岩石のこと。これが噴火によって地表に現れるとラヴァ(溶岩)になる。マグマは「地球の中にあるラヴァ」と考えるとわかりやすい。
3. 火山
地球の表面にある、マグマやガス、火山灰が噴き出すための穴や裂け目のこと。火山は長い時間をかけて山や島を形成することがある。

アイスランド南西部にあるシンクヴェトリル国立公園では、北アメリカプレートとユーラシアプレートが引き離されていく様子を間近で見ることができる。地質学的・文化的・歴史的価値が高く、ユネスコ世界遺産にも登録されている。
4. テクトニックプレート
地球の表面をかたちづくる巨大な岩の板のこと。アイスランドは大西洋中央海嶺の上に位置し、北アメリカプレートとユーラシアプレートが引き離されているため、火山活動が頻繁に起こる。
5. マントル
地球の地殻の下にある、厚くて高温の岩石の層。マグマはこのマントルの上部で生まれ、噴火の際に地表へと上昇する。
6. マントルプルーム
地球の深部から上昇してくる、超高温の岩石の柱。このプルームが火山の形成を引き起こすことがあり、グリムスヴォトン火山がその例とされている。

ヴィーティは、アイスランド語で“地獄”を意味する、北アイスランドのクラフラ地域にある印象的な火口湖。1724年の噴火で形成され、鮮やかな青い湖水と周囲の地熱地帯が、火山ルートにおけるユニークな地質スポットとなっている。
7. カルデラ
火山のマグマだまりが空になり、地表が崩れ落ちてできる大きなすり鉢状の地形。アスキャ火山には、カルデラ内に有名なカルデラ湖がある。
8. クレーター
噴火が起こる火山の頂上にある、すり鉢状の開口部。カルデラよりも小さく、爆発的な噴火によって形成されることが多い。
9. 噴火
火山からマグマやガス、火山性の物質が噴き出す現象。噴火には激しく爆発するタイプと、ゆっくりと流れ出す穏やかなタイプがある。
10. 火山灰雲
細かく砕けた岩やガラスの微粒子でできている。爆発的な噴火の際には、火山灰の雲が大気中の高いところまで立ち上り、航空機の運航に大きな影響を与えることがある。アイスランドでは、この影響を何度も経験している。
11. 火砕流
爆発的な噴火の際に、火山の斜面を猛スピードで駆け下りる、高温のガスや火山灰、火山岩の混合流。非常に危険で、その速度は時速100キロを超えることもある。

ディムボルギルは、アイスランド北部のミーヴァトン湖近くに位置し、古代の火山活動によって生まれた異世界のような溶岩の造形や自然のアーチで知られている。「暗黒の城塞」とも呼ばれるこの象徴的な場所は、アイスランドの伝承にも彩られ、ねじれた玄武岩や雪をまとった岩々が広がる印象的な風景を作り出している。
12. ラヴァチューブ
流れる溶岩の表面が固まってできるトンネル状の空洞。
内部の溶岩が流れ去ると、空洞だけが残る。アイスランドでは、こうした溶岩トンネルが洞窟探検の人気スポットになっている。
13. 玄武岩
溶岩流からよく形成される火山岩の一種。アイスランドの壮大な黒い景観の多くは、この玄武岩でできている。
14. 裂け目
地表にできた長い亀裂のことで、そこから溶岩が噴き出し、新たな陸地が生まれることがある。アイスランドでは、2014年の有名なホルフラウンの噴火が、バゥルザルブンガに繋がるフィッシャーから発生した。
15. 氷底火山
氷河の下で噴火する火山。噴火の熱で氷が溶け、大規模な洪水「ヨークルフロイプ(jökulhlaup/氷河性洪水)」が発生することがある。
16. ヨークルフロイプ(氷河性洪水)
火山活動によって氷河の氷が溶けることで発生する、突発的かつ強力な洪水を表すアイスランド語。わずか数時間で地形を変えてしまうほどの勢いがある。

ストロックル間欠泉は、アイスランドで最も有名な地熱スポットのひとつ。ホイカダールル渓谷で数分おきに噴き上がる様子は、多くの観光客を引きつけ、アイスランドの激しい地熱活動を象徴する自然現象となっている。ゴールデンサークル観光ルートのハイライトのひとつでもある。
17. 間欠泉
一定の周期で蒸気と熱湯を噴き上げる温泉。火山そのものではないが、地熱活動の一部であり、アイスランドのような火山地域によく見られる。
18. 地熱エネルギー
地表の下から得られる熱を利用して発電や温水供給を行うエネルギー。アイスランドは火山活動の恩恵を受け、このクリーンなエネルギー源に大きく依存している。
19. 地震活動
地震を含む、地殻の動きのこと。地震活動が活発になると、火山の噴火が近い兆しである場合がある。
20. 地質学者
地球の構成物質や構造、地質のしくみや歴史を研究する科学者。岩石や鉱物から地震や火山まで、幅広い対象を調査し、地形の成り立ちや資源の形成、地球の変化を解き明かしている。溶岩ショーでは、プレゼンターの多くが地質学の専門知識を持つ地質学者であり、その深い知識と情熱で体験をより豊かなものにしている。

溶岩ショーでは、本物の溶けた溶岩を間近で体感しながら、ラヴァマスターがその性質や動きをわかりやすく解説する。科学、ストーリーテリング、そして迫力のパフォーマンスが融合した唯一無二のライブ体験が、アイスランドならではのスリリングで学びに満ちた火山の世界へといざなう。
21. 火山学者
火山や溶岩、マグマ、そしてそれに関連する地質現象を専門に研究する地質学者のこと。噴火の傾向を分析し、活火山の監視を行い、時には噴火現場での調査にもあたる。溶岩ショーのラヴァマスターも、火山学やその関連分野で専門的な訓練を受けたメンバーが多い。
火山を深く知るために、これらの知識が欠かせない理由
これらの用語を知ることで、私たちの世界を形づくる驚異的な地質活動をより深く理解することができます。溶岩ショーでは、本物の溶岩を流しながら、専門的な解説や体験型の学びを通して、こうした知識を文字通り「体感」していただけます。旅を通じて好奇心を満たしたい方も、科学に興味を持ち始めた方も、火山の用語を知ることで、自然の力への理解と感動がきっと深まります。